2011年1月6日木曜日

花器 The Bottle



 花を活けられる瓶や壺はいくつか持っているけれど、部屋でいつも使うのは、英国のなんでもないストーン・ウェアの瓶。
 マスタードか、インクか、何を容れたものなのかはっきりとはわからない。おそらく19世紀末くらいの、使い捨てに近いような雑器‥にもかかわらず、というか、だからこそ、どんな花も映りがよく、それでいて瓶自身の存在感もしっかりとある。
 デルフトのまろやかな白とは趣の異なる、マットな質感の白釉の、梅花皮‥かいらぎのような表情も好ましい。


Stoneware Bottle, about 19th century, England