2010年4月27日火曜日

加藤巧 Still - Exhibition



STILL

加藤巧 陶展

2010年5月13日(木)–22日(土)
会期中無休
午前10時–午後5時
最終日のみ午前10時–午後4時

於 ギャルリ・ディマージュ
愛知県刈谷市広小路3-605
phone 0566-24-2291

JR東海道線にて名古屋駅から快速で約15分
刈谷駅にて名鉄三河線碧南行きに
お乗り換えいただき、
刈谷市駅下車、徒歩1分です


Discs for this month:







Absolute Classic Masterpieces :






李朝のお皿 White Plate



 李朝‥朝鮮王朝初期の、白いお皿。よく見られるこの時期のお皿は、茶わんをそのまま平たくしたように、ゆるやかに曲線を描いて立ちあがり、わずかに端反りになったかたちが普通だ。このお皿は縁に段をつける、いわゆる折縁になっていて、それだけでどこか洗練された雰囲気を醸している。
 作行きからいって民窯の産だと思うのだけれど、端正なつくりの官窯のお皿に見られるこの縁作りで、民窯のものは、ありそうでいて実際にはあまり見たことがない。
 一見して連想するのは初期伊万里のお皿で、朝鮮半島出身の陶工たちが作ったとされるそれらのお皿は、当然のようにこのお皿にとてもよく似ている。以前に見せていただいた初期伊万里のまっ白なお皿は、箱から出た瞬間、李朝かな、と思えるようなものだった。

 伸びやかな造形。ろくろから下ろした時の感覚がそのまま残ったような歪みも美しい。


White Porcelain Plate,  Korea  Joseon dynasty  16-17th century 

2010年4月26日月曜日

丸い壺 Vase and Space



 壺‥ことに丸い壺は、自らが包みこむその内側だけでなく、外側の空間までも支配する。
まるで周りの空間を自身の丸い姿の余白みたいにみせてしまうようで、だから壺は魅力的なんじゃないだろうか、と思う。
 この新羅‥つい新羅というけれど、統一新羅末期か、高麗初期かもしれない‥の壺は、気持ちよくふくらんだ胴のかたちや繊細でシャープな口作りに加えて、胴体下部にみられる格子状の叩き成形の跡が愛らしい。


Vase,  Korea  late unified Silla period